昨々品々

サクッと読めます

2022-07-14

ピーナッツバターサンドが食べたくてカフェに来たが売り切れており、妥協のたまごサンドを食べる。
カウンター席に座ってレジを背にムシャムシャ食べて、ふと振り返ったらピーナツバターサンドが補充されていた。え、と思っていたら、いちごジャムサンドも補充された。ベローチェのコーヒーはとても苦かった。

ラジオをスっとなめらかにとって、「なんで俺たちは友達なんだ?」と言い合った。友達はちょっと違うくらいが面白いのだろう、と結論づけた。仲良くしていたいから歩み寄るんだよ。分かってるのに、交際相手となるとどうしても自分と重ねたがってしまう。人間はひとつにはなれない。自分と同じ人間なんていないのだよ、乳化。いや、でもさ、ベローチェのコーヒーはとても苦いよね? これはほんと苦いよね? ねえ、どうしようもなく寂しい時があるんだよ。寂しいときは、みんなも寂しい? 自分と同じ人間なんて、いないんだよな。もっとだめな人間だったら、愛されていたのかもしれないな。だめな人間にも良いところはあるんだよ、乳化。寂しいなあ。うん、寂しいね。