昨々品々

サクッと読めます

2022-02-09

尊敬している人に、「そのやり方、僕は嫌いだな」と言われた。あなただけには言われたくなかったな、と思った。帰りのエレベーターの中で少々泣いた。

最寄り駅まで急いで帰る。外にいたら遠くに行って、帰れなくなってしまいそうで。明日も仕事なんだ私は。どれだけ落ち込んで全部壊したくなっても明日はやってきて、生活は止まらない。人生を紡いでいかなければならない。
最寄り駅で花を買った。自分のためだけに花束を作ってもらう。今はラナンキュラスが入っていて綺麗なこと、寒い時期なら毎日水を変えれば2週間保つこと、手を洗うと同時にハンドソープで花瓶を洗うといいことを教えてもらった。嬉しかった。なにより店員さんが悩んでくれたのが嬉しかった。花束は黄色、赤のラナンキュラスに、白いレースみたいな花を合わせた明るい春らしいものだった。

サーティーワンをちらっと見ると、アプリをダウンロードしたら誕生月にレギュラーアイスがもらえます、と書いてあって、その場でダウンロードした。サーティーワン、年単位で久しぶりだ。地元では車で行くようなでかいイオンにしか入ってなくて、行ってもなんか遠慮して食べてなかった。ポッピングシャワーにしようかな、とも思ったけど、期間限定のキューピットハートにした。名前とカラーリングが可愛いのと、形があるチョコレートが入ってたから。フレーバー、選ぶのに5分くらいかかる。選ぶってエネルギーを使う。流れるようなレジまでの道のりも本当はかなり苦手。ファミレスとか、回転寿司とか、メニューを見ながらじっくり選べる、椅子とテーブルが与えられる店が一番安心する。きょうは混んでなくてよかった。混んでたらアイスを食べてなかったかもしれない。サーティーワンのアイスは、コーンに乗っているだけらしい。店員さんが言ってた。食べていくうちにアイス部分がコーンに沈んでいくのが面白かった。

スーパーでバターのポテトチップスと、カットされていない食パン、クラッカーを買った。5分くらいで買った。スーパーに長くいられない日もある。

セブンイレブンに寄る。
コールスローミックスとコロッケを買った。1つ買って店を出たら、「2つで100円セール」の紙が窓に貼ってあった。1人だから1つでいい。

帰ってきて、即シャワーを浴びる。
シャワーを浴びながら声を出して泣くふりをした。一通り悲しかったこと、いやだったことを挙げて、これでこの件は終了しますと宣言する。髪を洗いながら、ラジオみたいに話してみる。「ってことがあって、でも今考えてみるとおっしゃる通りだったなって」とか話すと、全て終わったことみたいな気持ちになる。

スープを作る。ドレッシングを作る。買ってきたものや、誕生日の残りのチーズなどを皿に盛り付けて机に並べる。花を花瓶にさす。お茶をいれる。1.5斤のパンを手でちぎって食べた。やってみたかったんだよね、と呟いた。カッテージチーズといちごジャムを塗って食べた。これ食べたかったんだよ、食べられてよかった、と声に出して言った。食べきれないのは分かっていたので、パンはカットして冷凍し、ほかのものも冷蔵庫にしまった。

ヒーターの前でちょっと寝て、起きて、布団を敷いて、布団の上で缶のゆであずきを食べた。ぼんやりしていたら19時になっている。さっきまで15時だったのに。ほうじ茶はまだ温かい。日記を書いて、ギターを弾いて、早めに眠ることにする。きのうは悪夢を2つみて、26時に起きた。今日はよい夢を見たい。夢くらい、ずっと良くあってほしい。好きな人の写真を枕の下に入れるのがいいらしいけど、枕は全然合ってないし、敷布団は木の板みたいだ。でも、屋根があって、壁がある家に住めている。それでいいじゃんね。それでいいじゃんねって、私くらいは言ってあげたい。

人は人のできることをやっているので、私は私のできることをやればいい。そうすればきっと、まわりまわって補い合うことができると思う。

伊澤一葉さん、陰性だったみたい。よかった。