昨々品々

サクッと読めます

2022-07-09

今、友達がパスタを作ってくれてる。
その間に日記を書きます。

友達に海に連れてきてもらった。

「黒」って検索して拾ってきた訳じゃなく、海。

夜の海では全部が見える。
人がいない分、波の音が鮮明だ。闇は白波が目立つ。遠くの灯台、隣町を走るクルマ、ビルの光。サンダルの中に砂が入ってる感覚も、風がベタついていることも、磯の匂いも。

海がない場所で育ったから、毎回新鮮に「海だな」と思う。海はいい。ただそこにある。でかい。繋がってる。すごい。ぼんやりしてたら、「急に海からホタルイカの大群が来たらどうする?」と友達が聞いてきた。友達の方を見たら真っ直ぐ海を見ていて恐ろしくなった。友達は前を見たまま、「私は逃げるよ」と言った。

パスタ出来たって!
ドアを開けたらコック帽を被った友達が、「パスタ、デキマシタ」とお盆を渡してくれた。美味しいよ、と伝えたら「オクチニアッテ ヨカッタデス」と言った。テレビを見ながら食べ進めていると、コック帽を脱いだ友達が入ってきて、「さっきジェニシェフ会った?」と聞いてきた。

会った...