ミスタードーナツに行った。
端っこのテーブル席座ったら、横の棚に待機中のドーナツが並んでて可愛かった。出番を待ってるんだねと思って、ミスタードーナツのステージ袖を見た気がした。
年々シンプルなものに惹かれている気がする。そのためだけに存在するもの、職人的な、その道一筋のもの。
テレビだって番組を見せるためだけにあるといいし、レコードプレーヤーもレコードを聴くためにあるし。
ミスタードーナツの棚はドーナツを置くためにある。ドーナツの真ん中の生地は、抜かれることを前提にある。
隣町まで歩いてるつもりが家に着いてしまった。こういう事がよくある。
引き返して、レコード見に行った。
閉じられた空間だなあと思っていたけど、いざ入ると全然平気。常連らしき男の子が店主とフィルムカメラの話をしていた。
目当てのベートーヴェンのなんか色々入ってるやつを500円で買った。ベートーヴェンの悲愴が好きだから、色んな人の悲愴が聴きたいなと思って。田園って言われると、私は玉置浩二を思い出す。以前玉置がNHKで歌っていたの、途中でベートーヴェンの田園になる演出でかっこよかったな。そんな番組無かったらすみません。
ドーナツを3つも食べたら腹がいっぱいだ。若さってなんだ。「若さってなんだ」って田園の歌詞だよな、と思って調べたら宇宙刑事ギャバンだった。なんなんだ。
田園はあれですね、愛がここにあるから彼がどこにも行けないん男。
俺が玉置を連れて行ってあげるよ、それかモグライダーに連れて行ってもらってほしい。俺かモグライダーか。玉置はモグライダーにご飯いっぱい食べさせてもらってる恩があるし、私を選んでくれる可能性は低いな。私、お金もないし。
叩いたら倍になるポケットないのか? ないの?!?
100均店員「そこになければないですね〜」
...帰宅中
...
...
...
ただいま。
下の人がでかい音で音楽を聴いている。いいよね〜でかい音の音楽って〜と思った。多分邦ロックが好きなんだな。
私は今から悲愴を聴きますよ。壁とか無いよ、音楽にも人間にも、この家にも。
誰が何を聴いてどう歌ってもいいよ、なんだっていいんだろうな本当は。悲愴だってどんな風に弾いてもいいんだよ、正しいものなんてないよ。全部あなたがやったことは、全部あなたにしかできなかった。あなた以外はあなたになれない、あなたも他の誰にもなれない。あなたであることが、あなたの素敵なところだ。と、思う。
警報がすべて解除されてよかった。
みんなが無事なら、それが一番いい。